2008年4月16日水曜日

ピノキオとウルトラマン



高校時代から好きな演出家である西田シャトナー氏がwebマガジン上で連載している「鉄の星のピノキオ」を昨年から読んでいる。「童話」と「SF」の組み合わせって、フィクションであるが故にとても「純」な小説だ。SF好きとしては「SFこそ小説の王道だ!」と思うのだけれど、どうでしょう?
(好きな演出家とは言いながらも、実は演出した作品は高校時代に彼が演出した「超一人芝居 マクベス」と「超一人芝居 BELIEVE」しか観た事が無い。けれども、二作でも十分に衝撃を受けたくらいに彼の芝居は面白い。だって、一人が2万人の役を演じるんですよ!!信じられます?毎回、行こう行こうと思うのだけれど名古屋に拠点が移ってしまったりしてなかなか観に行く機会が無い・・・)
「~ピノキオ」は佳境に突入してそろそろ終わりそうだけど、オススメです。絵もふわふわしていて、僕は好きです。


で、この「ピノキオ」の連載されているwebマガジンで「成田亨と特撮美術」が掲載されてたことに今日気づいたのです!!成田亨は円谷プロで「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」のデザインを担当したデザイナー。あのツルンとしたウルトラマンのデザインを生み出した人なのです。ウルトラセブンの途中でウルトラマンのデザインの著作権を巡り円谷プロと争い、降板してしまうのですが、このようなエピソードもデザイナーとして職人意識の高さを窺うことができます。「『仮面ライダー』よりも『ウルトラマン』!!」って人にとっては、本当に凄い人です。
この成田亨(1929-2002)が、80年代半ばにバンダイ発行の「模型情報」「B-CLUB」誌上で全22回にわたって連載した「成田亨SPECIAL DESIGN WORK」が改題され、再連載。成田さんがもの作りの中で何を考えていたのかを垣間見ることができます。かつての特撮少年でなくても、読むと熱くなれるっ!!、と思います。

↑の写真は浜松駅付近を設定して作られたミニチュアセット!!後方のビル街は、精密なパース計算を行い、切り抜いた写真を建て込んでいる。(『新幹線大爆破』)

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