2009年4月15日水曜日

同世代の橋

関内へ行った際に、「同世代の橋」へ。


設計者:石井和紘と同世代の13人の建築家のファサードをコラージュする、というコンセプトの建築。


 上から順に、相田武文さんと安藤忠雄さん、次が石山修武さんと伊東豊雄さん、そして長谷川逸子さん、象設計集団と高松伸さん、それからここにお母さんの部屋があるので、その部分に毛網毅贖さんと、その横に私の「械の窓」がついています。下のほうで六角鬼丈さんの木の根っこと渡辺豊和さんのオッパイ、そしてYASの木島安史さんがついています。もう一人、葉祥栄さんが途中についています。

 作家の特権として、自分の作品だけは比較的目立つ位置にありますが、間題が起こってはいけないので、それ以外の方は皆んな上からアイウエオ順に並んでおります(笑)。
 [via 東西アスファルト事業協同組合講演会]


 問題が起こる心配が根本的にずれているのではないか、とも思う。しかし「アイウエオ順にしてあるから大丈夫!」と言われてしまえば何も文句を言えなくなってしまうのも事実。
 僕は大学1年の割と早い時期に、この建築を見た。「頭良いなあ」と思ってしまった僕は、出鼻で建築観が少し歪んでしまったのではなかろうか。コンセプトって、こういうことなのか、という勘違いはしばらくしていたような覚えがある。


細い路地にあり、一階部分は改修されている為、実際に見えるのは、葉祥栄さん、石井和紘さん、六角鬼丈さん、くらいだ。

 いま、皆んながそれぞれのことを主張して、それらが集合して都市になっていくだろうという楽観論は、きわめて日本的で大変結構なことだと思っております。いままで、理想都市についていろいろいわれてきましたけれど、いまの建築家がいっていることを集めた以外に理想都市はあり得ないわけです。そこでそういう理想都市をつくってみようとした結果が、この作品なんですね(笑)。これが現代において避けようのない理想都市であるということを、よくよく考えて二十一世紀に入っていく必要があると思います。そうしたことをこの作品で充分に学習させてもらいました。
[via 東西アスファルト事業協同組合講演会]


玄関のライトは誰(の建築のコラージュ)だろうと思ったら、六角さんだった。
 

2009年4月11日土曜日

ベリーニとGAGLEの丘

僕の家の近所で、唯一といえる建築MAPに載っている公共的な建築。

横浜ビジネスパーク
1980年、野村不動産は横浜市保土ヶ谷区に13ha・4万坪のビール瓶工場の跡地を取得した。東京都心から約30km横浜駅から直線で約2.5kmに位置し、周辺は東海道五十三次の保土ケ谷の宿があった古くからの既成市街地である。当初この敷地にはマンションが建設されるはずであったが、計画段階において社会情勢は激変し、東京への一極集中からビルスペースの不足や地価高騰をもたらし、都市災害対策など抜本的な解決策が求められた。その解決策として国が打ち出した業務核都市構想の中の「バックオフィス」。東京都心の業務を補佐する機能を持った脱都心の第二の業務拠点・コンピュータセンター・研究開発施設など。
[via 野村不動産 ー横浜ビジネスパークー]


まるでガンダムのOPのように物々しい解説だ。
ともかく、そこに、イタリア人デザイナー、マリオ・ベリーニのデザインした広場とフォリーの中間のような場所「ベリーニの丘」がある。




だからどうしたって?
いや、いろいろと自分の原風景と呼べるものを年代順に思い浮かべていくと、この場所が”建築”学生として最初に見学した場所なんだって。たしか、建築MAP片手に初めて訪れたのはココ。中学生の頃から知っている場所でも、注意して見ると全く変わって感じられることに気づかされた場所だった。

GAGLEもPVロケしてる。



このPVだけでベリーニの丘の全体が網羅して回遊されている。さりげなく、が〜まるちょばも出ている!?

こういうPVがもっとあれば楽しいのに。
いや、探せばあるんだろうな。

2009年4月9日木曜日

山田さんち

INAXreportのバックナンバーをごりごり読んでいる。
その勢いで、通りがかりで山田守邸を訪れた。

■「山田邸」(1959)

 将来、いろいろな用途に使われることを想定し、コンクリートラーメン構造のスケルトン住宅として設計をします。当時は半分を住居、他の半分を事務所の分室として使用していました。分室へと続く螺旋階段に山田独自の曲線美を見ることができます。また、小川が流れ、築山のある回遊式庭園も山田の設計で、現在もそのままのかたちで残っています。
[via INAXレポート「山田守」]

















写真には撮らなかったけれど、庭の造園が素晴らしい。築山の視覚的効果は勉強になった。
桜の散る時期だったので、紅葉と桜の色彩にぼーっとしてしまった。美味しい珈琲を飲みながら庭を眺めていられたら幸せだろうなと思って一階に降りていくと「蔦珈琲店」で幸せな時間を満喫できる。
来春の桜の時期にも忘れずに訪れたい場所。

王子

荒川新田への出発点。

王子駅は3年振りくらい。

サンスクエア。
こういうランドマーク的な建築がある町は羨ましい。この建物のアーチ見ただけで一発で王子だって分かるものね。
設計者は知らんけど。


音無橋の親水公園。
音無橋の設計は、日本の民間橋梁設計事務所の先駆け、増田橋梁事務所(増田淳)。
<音無橋>
設計:増田 淳
建築年:昭和5年(1930年)
構造:コンクリート製三連アーチ橋


駅から0分のラブホテル…の一階部分は喫茶店。
どういう経緯で、この立地に、この用途になったのか気になる。

面白そうで良い町だな~、今度は色々予習してから王子周辺を探索してみたい。

時間の都合で飛鳥山には行けず。
花見くらいすれば良かったー。