2008年7月31日木曜日

日仏学院

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久々に神楽坂に行く用があり、その帰りに日仏学院へ。

数年前に、神楽坂地域になぜフランス人が多いのかを個人的に調べていた時期があり、其の頃にフランス映画のイベントで日仏学院へ行ったことがあって、今回は2回目。

神楽坂になぜフランス人が多いのかという理由としては、東大創立時の物理学の講師がフランス人で(仏語物理学科と呼ばれていた)、そういったお雇い仏人が住んでいたために法政や暁星学園を引き寄せ、大使館宿舎や日仏学院まで来たんだろうというのが、ざっくりとした僕の仮説。

さて、フランス学院はとても近所過ぎて、神楽坂に通っていた時期は全く入ろうとしなかったのだった。前回、訪れた時は夕方で、ろくに建築を見る時間も無かったので、今回はゆっくりと歩き回った。

いろいろな書籍や写真集で挙げられているように、二層式の階段が楽しい。
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一方は開放的で明るく、一方は狭く暗い。
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日仏学院のスライドショー

Created with Admarket's flickrSLiDR.

日仏学院のHPより、建築美術史学博士、クリスティーヌオザノーによる解説

坂倉準三の日仏学院 from chocolat on Vimeo.

行きたいと思いながら、行くことの無かった場所が多いことに気づかされる。せめて、近いところだけでも地道に訪れよう。

2008年7月30日水曜日

あかりのありかといのちのすみか展と悪夢


先日、「あかりのありかといのちのすみか展」を教えてもらったので、時間があるときを狙ってイタリア文化会館へ散歩してきました。

コイズミ照明コンペは過去の作品もいくつか見れて、当時おもしろいと思っていたものを再確認できた。もちろん、今年の出展作品も面白くて様々な視点から気づかされることばかりだ。

というのも、高校時代に舞台照明から照明に興味を持った人間としては、「あかり」はシーンや感情を表現したり、空間そのものを規定する一要素としてしか考えたことがなかったのだ。古い例を挙げれば、つかこうへいの熱海殺人事件の作品中では赤い照明は役者の感情が最高潮に達した時に使われる(と、昔々につかこうへい自身がワークショップで言っていた記憶がある)。しかし、当然のことだけど、「あかり」の用途はもっと広いのだ。
あるときには最も原始的なエネルギー源であるし、またあるときにはなにかを伝えるシグナルにもなる。
そして人と人を繋いだり、包み込むような媒介にも。

その夜、盲目の人の苦労を感じてみようと思い電気を点けず、ずっと目を閉じて風呂に入ってみた。
風呂の蓋を開き、浴槽へ浸かり、手探りでシャンプーや石鹸をとって、身体を洗う。
とてつもなく、ゆっくりと動くことしかできない。
難しいことばかりだし、危険だ。
目が見えなくても「あかり」を感じられるだろうか、とか考えてみようと思ったのだけれど、そんな余裕はないな。


関係はないのだけれど、最近の僕はrodyに追い掛けまわされる夢にうなされ目が醒めることが多い。
実際、rodyのどアップは恐怖なんだが、他に暗示的な何か意味でもあるんだろうか。フロイトやユングも読んでみたら面白そうだ。
そういえば、幼児用の玩具って恐怖の対象になり易いものばかりだ。

2008年7月28日月曜日

稽古場風景(休憩中)

部分部分の台本の叩き台があがってきたので、そろそろ立ち稽古を始めています。

稽古場風景を写真に撮ってみました。

休憩中の演出家。決して役者を休ませない偉い男だ。くだらな過ぎるけれど。

僕らも本番ではもう少しくだらないことをやりたいと思っています。

近々、チラシが完成するとのこと。
僕が作ったわけではないけれど、なかなか素晴らしい出来なのだ。
配れる人には配ります。

帰り道、『キッズ・リターン』ごっこを演出と。
「…おれたち、もう終わっちまったのかな」
「バカやろー、まだ始まっちゃいねえよ」
あぁ、最高だ。飽きるまで、こうやって遊んでいよう。
なにしろ、僕らの夏は数十回しかないのだから。

さて、くだらないことばかりやってるわけにもいかないぞ。

2008年7月26日土曜日

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■一週間くらい無電波生活を送ろうかと画策していましたが、一日で挫折しました。
 
 携帯を購入したのですが、いかんせん、アドレス帳が白紙になっており、こちらから連絡することはできなくなっています。
 
 みなさまの連絡先を教えていただけると大変助かります。

 遊びや仕事やイベントなどにも誘っていただけると、ほいほいついて行きます。

 よろしくお願いします。

2008年7月24日木曜日

純喫茶ヒマラヤン



神保町で僕が密かに大好きな喫茶店である「ロザリオ」が変わってしまった。(期間限定で)

SCE:謎の“純喫茶”が神保町に 「ザ・ラストガイ」ヒーローの拠点が登場

東京・神保町に登場した謎の喫茶店「純喫茶ヒマラヤン」

 古書店の町・東京都千代田区神保町に懐かしいテーブル型ゲーム機が並ぶ「純喫茶ヒマラヤン」が8月末までの期間限定で開店。インベーダーブームを知るサラリーマンたちの注目を集めている。

 喫茶店は、31日からダウンロード配信されるプレイステーション(PS)3用ダウンロードゲーム「ザ・ラストガイ ジャパンプレミアム」(SCE、500円)のPRで企画された。ゲームは、ゾンビたちがうごめく浅草の町を救うために、架空の組織「世界レスキュー連合(U.R.F.)」の一員「ラストガイ」となって、各所に隠れている人々を助け出すという設定。
町並みを上から見る視点が昔のゲームのようだということで、開店35年の老舗「純喫茶ロザリオ」を改装した。
[via 毎日jp]




[via 純喫茶ヒマラヤン]
ああ、パズルボブルやインベーダーゲームのモニタがテーブルになった古びた感じが好きだったのに。
静かに1~2時間、読書している人がちらほらいる雰囲気が良かったのに。
おばちゃんに負担がかからなければ良いんだが。
今年の夏はロザリオの雰囲気は違うんだろう。僕は違うお店を開拓しようかな。

過去にも"くるり"がロザリオでライブしたりしているし(純喫茶くるりの看板が店内にある)、案外イベント好きなお店なのかもしれないな。

しかし、あのお店の空間に着目して改装しようとした人がいるという事を考えると、僕も嬉しい。

男闘呼富士(5)


帰宅して仮眠をとりました。

富士登山ですが、遭難することもなく無事頂上へ。

なんとか御来光の前に頂上に到達し、ゆったりと御来光を眺めることができました。
いやあ、辛かった!

持参したコッヘルとガスコンロを使って頂上でラーメンとコーヒーも食べました。
旨かったあ!!
3キロくらい装備が増えてしまったけれど、持って行って良かった。
やはり旅には自炊とコーヒーだ。

岩手・宮城内陸地震が起きていたんですね。
僕らも昨夜、登山中に揺れを感じました。
一瞬、噴火か!?と思いました。


オチなんですが、携帯を富士山で紛失しました。
たぶん、吉田口本8合目の途中で。
と、いうわけでして連絡を下さる場合には、しばらくは携帯に連絡を頂いても反応ができないと思いますので、PCメールの方へ連絡いただけたらと思います。クイックレスポンスは無理かもしれません。

では。


追記

登山中の写真

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あと、てっぺんでの動画

男闘呼富士(4)

ラモーンズを聴いてます。
ノリノリ登山♪
頂上まであと2時間弱!!

体力的にはまだまだ余裕。

ただ、ちょっとペースを上げると頭にガツーン!と来る。

男闘呼富士(3)

8合目です。
酸素吸ってます。
軽く高山病気味…。エネルギー補給とスズメバチエキスを入れておけばよかった…。ICIスポーツで買わなかったことを後悔。隣の仲間はスズメバチエキスを摂取したせいか、とても元気そうだ。うう。
頂上まで、まだあと3時間くらい。
塩分が恋しくてポテトチップスを買ってしまった。

2008年7月23日水曜日

男闘呼富士(2)

何だかよく分からないけれど、7合目です。
海外の登山チームで渋滞しています。
ポテトチップスが食べたいです。
まだ高山病にはなってない。大丈夫。

男闘呼富士(1)

暑いなぁ。

セミが鳴いている。
「あんな小っこい体で、あんなボリュームで一日中鳴いたら、そら1週間で死ぬわ!」
と、千原Jr.がテレビで言っていた。
そりゃそうだ。
しかし実際は、セミたちはそんなに一日中鳴いたりしない。
4時間とか、それくらいじゃないか。

さて、今夜から富士山に登ってきます。
auの通話エリア内に富士山も入っているようなので、余裕があればアップしてみようかと思っています。

今回も、親父から受け継いだザックが相棒。

2008年7月17日木曜日

虫が鳴いて

気がついたら、外で虫が鳴き始めている。
コオロギなのかマツムシだか分からないけれど、虫の声が好きだ。
かれこれ10年以上もの間、僕は彼らの先祖達の唄を聴き続けてきたのか、と思うと不思議な感慨がこみあげてくる。
いやいや、ひたっている場合ではないぞ。

夜、帰宅途中に少し遠回りしてみた。高台から住宅地を見下ろせる場所へ。
うわー、思った通り今夜は夜景が綺麗だ。山に住んでいて良い事も時々ある。今度うちの周りをジョギングする時はここで休憩しよう、と思いながら久々に一服。

台湾のホームステイ先だった友人から写メが届いた。
台湾のニュータウン建設地の傍に建つサナトリウムの実測のアルバイトをしているそうだ。このサナトリウムはハンセン病患者を隔離してきた歴史がある。
このサナトリウムについては以前にゼミで写真を見せてもらっていたこともあって、彼から色々と教えてもらった。僕の理解力が追いついていない点はあるけれど、彼の発言もどことなく重く曖昧だ。
まだ、居住者は数名残っているけれども、実測をしているということは、確実に取り壊しへと向かっているんだろう。
保存すべきか否かはお互いに発言は避けていたけれど、「歴史は忘れるべきではないよな」と最後に言ってメッセを閉じた。
うう、我ながら安易な言葉だ。

届いた写真


「綺麗な場所ではないけれど、こいつは守ってあげたいよ」と彼は言っていた。僕もそう思う。

ついでに、先日の野球大会

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あと、靖国神社のみたま祭

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まだ日焼けがひりひりとしている。
夏生まれとしては、うだるような熱さはテンションが揚がって嫌いじゃないんだけど、日焼けのひりひりは辛い。

2008年7月16日水曜日

親の敵のように

研究室での野球大会も終わり、夏前のゼミも終わって、靖国神社でみたま祭りも堪能し、まだ幾つかレポートや設計は残っているけれど、今日一日は休みながら色々と吸収する日としました。

というわけで、親の敵のように貪り観て読んで歩いての一日。

「プライスレス 素敵な恋の見つけ方」


「マイ・ブルーベリー・ナイツ」
ウォン・カーウァイでもノラ・ジョーンズでも、ナタリー・ポートマンでもなく、僕はライ・クーダーの音楽が聴きたくて、この映画を観たかったのだ。「パリ・テキサス」や「ブエナ・ビスタ・ ソシアル・クラブ」で有名なギタリストなんだけど、メロディも勿論、そのキューも絶妙で心揺さぶられる。
恐らく、外国人としてアメリカ映画を撮るということでヴィム・ヴェンダースの「パリ・テキサス」を意識してロードムービーの要素を取り入れたんじゃないか、と思うんだけれど(トラヴィスという名前が出てくる点でも「パリ・テキサス」を意識している事は確実)、「パリ・テキサス」が徹底的に男目線の恋愛センチメンタリズムなのに対して、こちらは徹底して女目線。最初の15分くらいのストーリーの繋ぎ方がとても御洒落だった。

しかし、恋愛映画二本立てはキツイかと思ってたけど、ギンレイの選び方が良いなぁ。すんなり観れた。

映画を観終わって、ゼミの準備中で読むのを中断していた本を片っ端から読了


森達也のドキュメンタリーを最近よく観たり読んだりしている。結論はなかなか明らかになることはないが、題材を通して、取材者のドラマが滲み出てくるのが魅力。上記の二冊は戦後の復興期のタブーを題材にしているという点でも勉強になるんだけれど、加えて、想像の域を出なくても集めた資料から人物像や物語を構築していく手法は自分の研究でも学ぶ点はありそう。


そして、銀座INAXへ。
石上純也「小さな本のための小さな展覧会」と併せて行われた石上純也の講演会「自作について」を聴く。

聴いていたら、途中でおっちゃん(この間キャバクラへ連れて行ってくれた)からTEL。「飲もう飲もう」という話でほいほいと上野の不忍池でやってる骨董市へ。


不忍池を臨みながらわいわいと飲む。
提灯が池の風に揺られる様は綺麗だ。

今夜はロメロの「NIGHT OF THE LIVING DEAD」が著作権消失していることを知ったので、ダウンロードしながらのんびりしています。

2008年7月11日金曜日

じゅんじゅんSCIENCE 『アリス』



夕方、涼しくなった頃に吉祥寺にある吉祥寺シアターへ。

「水と油」というパントマイム・ユニット(現在は活動休止中)のメンバー:じゅんじゅんのソロプロジェクトであるじゅんじゅんSCIENCEの公演『アリス』を観てきた。

そもそも舞台を観に行くことが久しぶりだった(1年以上ぶり?)なかで、初めて観るダンス公演。

先日に観た田中泯といい、近頃はダンスづいているのです。
ちなみに、『アリス』に出演している伊藤キムも舞踏を出自としているので、より狭く言えば舞踏づいている。
それは偶然ではなくて、僕やリーダーが(暗黒)舞踏に強い興味を持ち始めていることと関係している。
僕とリーダーの舞踏強化月間である。

観る前はダンスなんて・・・と思っていたのだけれど。
しかーし、素敵だったなぁ!
でも、残念ながらそれを言葉にするボキャブラリーを僕はもっていない。

限られた空間の構成や切りとり方のテクニックは舞台に限らず応用が利きそう。な気がするぞ。

もっと、身体を思うように使えるようになりたいなぁ。

それはともかく、吉祥寺シアターは中規模ながらオシャレな劇場でした。客席の構成も観易い。



舞台の使い勝手はどうなんだろう?ちらっと舞台図を見る限りシンプルだし、癖はなさそう。


いま、高校時代に聴きまくっていたレゲエを久しぶりに出して聴いてます。
暑い夏の到来を待ち構えております。

では。

2008年7月6日日曜日

田中泯 「場踊り」谷中

田中泯 「場踊り」谷中 @ SCAI THE BATHHOUSE を見に行く。

@ISHI[via SCAI THE BATHHOUSE]

谷中霊園の中の公園で田中泯が踊る。場を読み・聞き・感じ、それに即興で応じる身体は美しかった。

そして、その舞踏を写すアラーキー。



表現するための場ではない空間を表現のための舞台とし

死の表現≒生を表現 しているのである。

とても強度のある場にいられた事に、久々にわくわくして眠れない夜を過ごした。


暗黒舞踏の創始者である土方巽の言葉が頭を離れない。

「舞踏とは命がけで突っ立っている死体である」

2008年7月5日土曜日

第一報の第一報

本家UDATSUのHPで告知があったので、こちらでも第一報として告知致します。

UDATSU第四回目 「我思う故に割れ有り《第一報!》

待ちくたびれて首が伸びきっちゃった人も

UDATSUの存在をうっかり忘れちゃった人もお待たせ致しました!

UDATSUがお馴染みのオムニバスコントで舞台に帰ってきます!

まずは取り急ぎ概要をご報告。

チケット予約受付開始は7月1日からですので、

続報と合わせてもう少し首を伸ばしてお待ち下さい。



「我思う故に割れ有り」



9月13日(土) 14:00/19:00

9月14日(日) 13:00/18:00



櫂スタジオ JR・京王井の頭線吉祥寺駅中央口より徒歩10分



チケット料金

前売り・当日共 1500円

連絡先:UDATSU WEB



こんど詳しくお知らせしますっ。

後悔はしないと約束します。

よろしくおねがいします。

2008年7月4日金曜日

あ…ありのまま 今日 起こった事を話すぜ!

taspoの導入のおかげで、いままで変わった煙草を好んで買っていた僕は恥ずかしくて煙草を買えなくなりました。
『DEATH』とか『スナイパー』とか『チェリー』とか『ロミオとジュリエット』とか…。そもそも、コンビニに置いてさえないし…。

で、結論から言うと今日はへべれけ。
自分でも今日の出来事を忘れそうなので、断片(fragment)を記してから寝ます。

午前、曇り空だけど散歩をしたくなって原美術館。
「アート・スコープ2007/2008」-存在を見つめて 展へ。

久々に原美術館へ行ったけれど、僕はここの美術館がとても好きだし、落ち着く。
落ち着きたかったのだ。
展示はとても良かった。

そして白金までのんびり歩き、BOOK OFFで今更ながら「新都市論TOKYO」を購入。白金のBOOK OFFはとってもオシャレ。カフェが併設していたり、それなりに内装を凝っていたり。でも100円均一コーナーは健在。むしろ200円コーナーという微妙なゾーンも有り。

歩き読みしながら白金団地へ。
「新都市論TOKYO」は半分くらい読んだ。現状の感想は、各論になり過ぎているんじゃないか、と。かろうじて、隈さんのおかげで印象論にはならないでいる気がする。
まだ軸が見えないでいる。

白金団地は、卒制の候補地ではあったが、GOOGLE EARTHで見た程度だった。実際に行くと思っていた以上に小さく、囲い込まれたゲーテッド・コミュニティになっている印象。代官山の鶯谷住宅と迷っていた時期もあったが、そちらと比較しても断然きれいに残っている団地。

そして、国会図書館へ調べ物。閉館まで。

閉館後、上野へ。「バウハウス展」を見ようかと思ったら、こちらも既に閉館。
仕方が無いので、上野Break Station Galleryで「イスラエルのバウハウス 石塚元太良展」をチラ見。
ちなみに、イスラエルのバウハウス風建築の残る「ホワイトシティ」は世界遺産。
 「バウハウスで教育を受けた学生らによって、1930年代初頭からイスラエルの首都テル・アヴィヴに計画された近代都市「ホワイト・シティ」。約4000棟ものモダニズム建築が建ち並ぶこの街の景観とその活動は2003年6月に『テル・アヴィヴのホワイト・シティ-近代化運動』としてユネスコの世界遺産に加えられました。」
[via バウハウスデッサウ展]


しかしながら、この展示は全く期待はずれ。でも写真は青空が爽やかで僕は好き。

昨日、ギンレイで観た「君のためなら千回でも」の風景を思い出す。あちらはアフガニスタンとパキスタンが舞台だが。
「良かった」と口に出すのに時間がかかった映画だった。反共感主義者である僕にとって、簡単に「良かった」と言えなかった映画だったのだった。

やるせない気分で、アメ横のモツ焼屋「大統領」へ。
一杯飲んで、研究室に寄ろうかと思っていた。
「大統領」は昭和30年代から上野のガード下で営業している。外にまでテーブルを出して、朝から飲んだくれで満員の店。

モツ煮(馬の…らしい。美味。)を食いながら黒ホッピー。2年ぶりくらいの一人立ち飲みをしていたら隣のおっちゃんに芋焼酎をおごってもらう。意気投合?とにかく「釣りサークルをつくれ!!」と言われまくった。

そのまま、(自称:天皇陛下に先月、料理を作って食べさせた料理人)、(若しくは自称:『料理の鉄人』をドタキャンした料理人)おっちゃんと5軒ハシゴ。

……で、へべれけなのでした。

しかも、半分以上はキャバクラだし。人生初のキャバクラで3軒ハシゴって…。最後は女の子に気使って喋り過ぎて喉が枯れちゃった。気が付いたら終電。

いままで何度か一人で立ち飲んだりしたけれど、ここまで気前良くおごってもらったのは初めてだ。初対面なのに。…大丈夫なんだろうか、僕?

しかし、勉強になったなぁ。

とりあえず、人生で初のキャバクラはおっちゃんと枯れた喉の思い出だ。

とにかく、おっちゃんが口説いてこなくて良かった。腕と背中に彫りは入っていたけれど。。。

ともあれ、おっちゃんが楽しそうに飲んでたから、まぁ良いか。

そんな22の夜。