2008年7月16日水曜日

親の敵のように

研究室での野球大会も終わり、夏前のゼミも終わって、靖国神社でみたま祭りも堪能し、まだ幾つかレポートや設計は残っているけれど、今日一日は休みながら色々と吸収する日としました。

というわけで、親の敵のように貪り観て読んで歩いての一日。

「プライスレス 素敵な恋の見つけ方」


「マイ・ブルーベリー・ナイツ」
ウォン・カーウァイでもノラ・ジョーンズでも、ナタリー・ポートマンでもなく、僕はライ・クーダーの音楽が聴きたくて、この映画を観たかったのだ。「パリ・テキサス」や「ブエナ・ビスタ・ ソシアル・クラブ」で有名なギタリストなんだけど、メロディも勿論、そのキューも絶妙で心揺さぶられる。
恐らく、外国人としてアメリカ映画を撮るということでヴィム・ヴェンダースの「パリ・テキサス」を意識してロードムービーの要素を取り入れたんじゃないか、と思うんだけれど(トラヴィスという名前が出てくる点でも「パリ・テキサス」を意識している事は確実)、「パリ・テキサス」が徹底的に男目線の恋愛センチメンタリズムなのに対して、こちらは徹底して女目線。最初の15分くらいのストーリーの繋ぎ方がとても御洒落だった。

しかし、恋愛映画二本立てはキツイかと思ってたけど、ギンレイの選び方が良いなぁ。すんなり観れた。

映画を観終わって、ゼミの準備中で読むのを中断していた本を片っ端から読了


森達也のドキュメンタリーを最近よく観たり読んだりしている。結論はなかなか明らかになることはないが、題材を通して、取材者のドラマが滲み出てくるのが魅力。上記の二冊は戦後の復興期のタブーを題材にしているという点でも勉強になるんだけれど、加えて、想像の域を出なくても集めた資料から人物像や物語を構築していく手法は自分の研究でも学ぶ点はありそう。


そして、銀座INAXへ。
石上純也「小さな本のための小さな展覧会」と併せて行われた石上純也の講演会「自作について」を聴く。

聴いていたら、途中でおっちゃん(この間キャバクラへ連れて行ってくれた)からTEL。「飲もう飲もう」という話でほいほいと上野の不忍池でやってる骨董市へ。


不忍池を臨みながらわいわいと飲む。
提灯が池の風に揺られる様は綺麗だ。

今夜はロメロの「NIGHT OF THE LIVING DEAD」が著作権消失していることを知ったので、ダウンロードしながらのんびりしています。

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