2008年12月10日水曜日

12月

気がつけば早12月。


 当初予定していたよりも12月に入っても研究室にいることが多く、そういう意味では途切れることなく建築に関わっているのだけれど、実作を観に行ったり展覧会を観に行ったりというのが、ここ最近はめっきりと減ってしまっている。つまりは出不精なのだ。


で、最近は何しているかと言えば、「ゼロ年代」というキーワードが分からなかったので、ざっと社会学を読んでみたり、90年代の日本語ラップに今更はまっていたり、相変わらず地道に研究をしていたり、といった感じで、気持ちもリアルな(若しくは最新の)建築から離れて完全にインドア化してしまっている。(ここまで書いてて、建築雑誌を最近読んでいないというのが、原因なんじゃないか?と思った。よし、読もう!)


そんなインドア化の状況に少し危機感を感じて、帰り道に代官山で下車して、ヒルサイドフォーラムで開催している「ヨーロッパ・アジア・パシフィック建築の新潮流2008-2010」に行ってきた。


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 展示の解説も限られているし、プレゼンテーションも決して十分なスペースが与えられているわけではない、海外の建築家だとテキスト訳も違和感を感じた。そうなると背景やコンセプトの理解よりも、プレゼンテーションや模型が面白そうなのを中心に、自分なりに解釈してしまうという見方になる。その点では、カタログ的なプレゼンに徹していた藤本壮介は、日本にいて作品の大半を既に知っている自分でも改めて楽しめた。海外では、タイやトルコの建築が魅力的だった。スペインのIzaskun Chinchillaのキャラクターを押し出したプレゼンテーションも独特で参考になる。


 展覧会ではカタログ的に興味をもった建築家を見つけて、後でサイトを探してより深くプロジェクトを見てみる。そういう見方がこの展覧会では正しいんだろうな。復習が大事といった教訓を得た展覧会だった。

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