2008年10月16日木曜日

xtc

高校時代振りくらいに、xtcのblack seaのCDを見つけた。確か、DISK WAVEかどっかで50円くらいで買った奴。
1980年のアルバムなのに、何だか時代不明な感じが面白くて、毎日聞きながら学校へ通っていた。てっきり、誰かに貸したっきりになったと思っていたので、懐かしさも一入。とりあえず、こいつをリッピングして、プレイヤーに突っ込み、聴きながら近所をジョギング。


最近、というか青山真治の北九州サーガと呼ばれる映画を昨年見て、彼の小説もあらかた読破してから、中上健次を読んでいる。というのも、青山真治が作品やインタビューの中で中上健次の影響について触れることが多いから興味から読み始めたのだけれど、読んでみると彼が自らの血や生地への拘りというか、抜け出すことのできない対象として対峙する姿勢というのは圧倒的だ。中上健次が紀州熊野新宮の「路地」という土地に固執するのは、単なる故郷への愛執とは違う。「路地」に生まれて、外部から再接近していく中上の視点や葛藤から今の僕が感じて学ぶべき所は多いだろう。自分にとっての横浜を見る眼が大学で変化したのと似ている。それを客観的に中上を通して追体験したいのだけれど。
中上健次について、今のところ読んだのは随筆が中心で、肝心の「枯木灘」や「岬」といった読むべき小説は読めていない。随筆に触れてから、なるべく後回しにしようと思っている。これはちゃんとテキストに触れる事を避けようとする気持ちの弱さなのかもしれない。
とにかく、これからも読み続けようと思う。そして、来年は熊野大学のセミナーへ参加したい。

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