2009年10月15日木曜日

大岡ハゼドン

ここ3週間程続いた雑用諸々が、一段落。

らくちんで、のんびり一日遊びたいな~と思い、大岡川でハゼ釣りに。
ハゼ釣りなんて10年振りくらいだ。
当時、近所の小川で釣っていた頃は大して釣れないわ、上流の工場排水や生活排水のせいで水は汚いわ、であまり楽しかった想い出ではない。大して釣れないフィッシングほどつまらないことはないもの。

日本大通りの上州屋(お洒落になった日本大通りのど真ん中、地下にある)でアオイソメを買い、コンビニに寄って11:00に大岡川に到着。

とりあえず、コンビニで買ったビールを開けてから(手が汚れたら開けられないので)、前日の夜に引っ張り出した竿を組み立てて、紐を付けたバケツを落として水を汲み、10年前の仕掛けを組む。川べりの塀に立って、投げ込むと数秒でアタリが来る。
それからは釣れる釣れる釣れる!めちゃくちゃ面白い!
釣れるフィッシングって奴は、こんなに面白いのか!

平日なので釣りをしている人はまばらで、買い物袋を提げた奥さんや、スーパーカブで配達するおじさんが、物珍しそうに僕とバケツを眺めて通り過ぎる。知らないおっさんが「フィッシュオン!」て言ってくれる。そんな通行人を横目に僕は、インスタントな開高健になりきって心の中で「オーパ!オーパ!」と舞い上がっていた。

結局、3時頃までやって形の良い奴を20匹ちょっと、がさがさと持ち帰った。
1時間くらい掛けて捌いた。まだちょっと生きてるやつの首を落とすのは、少し痛い経験だ。



昔からハゼ釣り場として大岡川は有名だったらしいのだけれど、近年、僕のようなにわかハゼ釣り人が増加しているらしい。大岡川で子ども連れや女性が並んで竿を垂らす姿が以前よりも増えたそうだ。
その要因としては2000年以降、特に2005年の「バイバイ作戦」による「ちょんの間」の集中摘発。2008年の高架下スタジオ建設、黄金町バザールの開催が果たした影響が大きいだろう。

なにせ僕が小学生の頃は「寿町、曙町、黄金町には行かないように!行っても人と目を合わさないように!!」と教育されていたぐらいだから、その頃と比較にならない位に大きく街のイメージは明るくなった。

NPO黄金町エリアマネジメントセンター「アートによる街の再生」を掲げている。アートイベントで集客で賑わうだけでは、街の再生は完成ではない。
何でもない休日に老若男女が川で釣りを楽しむ姿こそ、街の再生が実を結んだ風景なのだろう。


そんなことを、家で捌いたハゼの天ぷらを食べていた時に思った。
いや~、らくちんで楽しくて旨かった!

もう一回くらい行こっと。

0 件のコメント: