京都にいた時、漫画喫茶で寝付けずに、ふらふらと早朝の高瀬川を散歩していたら彼岸花に出会った。
何本か寄り添って咲いていて、その中の幾本かは形が崩れて歪んでいる。
彼岸花は普通の花とは違って、少し奇妙な形をしていて綺麗だ。
幼い頃は近所でも至る所で咲いていた気がするが、最近はあまり見た印象が無い。
高瀬川を下流へと歩いていくと、所々に数本ずつ彼岸花が咲いている。その鮮やかな赤は、寝ぼけた眼にも強烈に視界に入り込んでくる。
その朝、seedaの「花と雨」という曲を思い出した。
死んだ姉を悼む哀しく優しい曲だ。
リアルな人間としての弱さは、実は表現として強い。
今日は横浜も雨。
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