「小原庄助さん
なんで身上つぶした
朝寝 朝酒 朝湯)が大好きで
それで身上つぶした
もっともだァ~ もっともだァ~」
朝から気分が良くないので、そそくさと大学へ向かうことにしたけれど、そもそも気が進まないので各駅停車でのんびりと向かうことに。
ぼんやりと高田文夫の「江戸前で笑いたい 」を読む。
無邪気に人が人に惚れ込むその語り口調が快く、少し気分が良くなる。
「落語とは、人間の業の肯定である」
立川談志の有名なアフォリズム。こんなにも短く優しい言葉を書かれてしまったら、そりゃ惚れ込んで付いていく弟子の気持ちも分かるよなぁ、と思った時にふと顔を上げると綱島駅。
そういえば、団鬼六のエッセイで綱島が出てきたのがあったはず…。
業肯定スタイルで途中下車ぶらり。
10分後、僕は爺さんに囲まれて綱島温泉に入浴していた。
創業昭和21年という綱島温泉東京園。林のような中庭に面した明るい大広間の静けさと対照的に、浴場は沢山の爺さんが賑やかに入浴している。
一人静かに電気風呂に浸かっているお爺さんもいる。しかし、20分以上微動だにしなかった電気風呂お爺さんは、あれは大丈夫なんだろうかね。日課が充電?の爺さんなんだろうか。
底が見えない位の黒湯に鮮やかなタイル絵、天井はとても高いのに、女湯との仕切りはめちゃくちゃ低い。
健康な建築ってこういう事なんだろうか、きっとそうじゃないよなぁ。
地震なのか湯あたりなのか分からない感じで、研究室へ向かう。
朝寝、朝湯はしたけれど、まだ朝酒はしていない。
朝コークだ。
もちろん身上潰さない保証なんてないけれど。
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