2010年3月23日火曜日

春、歩く。

保村大和の一人芝居「エドマンド・キーン」をみてきた。


僕が高校で演劇部に入りたての頃に観た芝居が西田シャトナー×保村大和「超一人芝居マクベス」だった。

まだグローブ座がジャニーズ傘下になる以前だった。演技“力”とはこういうものか、と打ちのめされて、友人を連れていったのに帰路は終始無口だったのを覚えている。終演後に買った「超一人芝居Believe」のVHS(!!?)は、高校時代を通して何度も観た。全セリフが印刷されたポスター型のパンフレットは、大学に入っても部屋に貼られっぱなしだった。つまり、勝手だが結構、思い入れがあるのだ。

今作「エドマンド・キーン」。またパワーに打ちのめされた。
たった一人で、孤独にものをつくり込んでいくなんて僕は耐えられないだろう。それも笑いやネタのような逃げ場も無いひたすら重厚な作品世界。凄まじかった。
衣装も、舞台装置もキーンの生涯を描いている。音響では芝居の盛り上がりに合わせたクラシックの挿入にも見事に心掴まれた。

今回は友人を前にしても無口にならないように、だけれど余韻は自分の中だけで消化できるように。その後の会話は取り留めなく多幸感の中で旋回していた。

ところで、桜が咲いてるそうな。

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金延幸子 時にまかせて

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芝居を観る前に、天気が良かったから富士見ヶ丘に足をのばして、前々から気になっていた「NHK富士見ヶ丘クラブハウス」を見にいった。金延幸子のみ空を聴きつつ。



NHK富士見ヶ丘クラブハウスについては以下を読んで興味を持っていた。
“wikipedia”
NHK富士見ヶ丘クラブハウス
http://ja.wikipedia.org/wiki/NHK%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E8%A6%8B%E3%83%B6%E4%B8%98%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9

“すぎなみ学倶楽部”
富士見ヶ丘クラブハウス
http://www.suginamigaku.org/content_disp.php?c=476625dfcf1e5&n=3

“OPEN-G日記”
現況レポート。「NHK富士見ヶ丘クラブハウス(設計/前川國男)」〜その1
http://www.open-g.net/weblog/2009/04/nhk.html
現況レポート。「NHK富士見ヶ丘クラブハウス(設計/前川國男)」〜その2
http://www.open-g.net/weblog/2009/04/nhk_1.html

ちなみに
戦後、前川はNHKの2つの社宅を設計している。NHK第2池ノ上寮(昭和30年)とNHK羽沢寮(昭和32年)である。
*奇跡の団地阿佐ヶ谷住宅より

とあり、この頃の前川國男はNHK関連の仕事を連続してやっているようだ。
同時代の丹下健三自邸(1953年)、久我山の家(1954年)よりは、軒も厚そうでどっしり力強い印象。

あ、パークシティ浜田山で久米権九郎のクラブハウスも見れば良かった!?

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